今夜はナジャと夜のエッフェル塔見学!に備えそれ迄の時間はずっと制作。
約束の夜9時ナジャのうちをピンポーン。。
あれ
えらくリラックス姿のナジャあらわる。。
「next next」って。。
なんか一週間違えたみたいです。
そこからまたカモンカモーンて招き入れてくれ、
始めてのチャイニーズジャパニーズフードの宅配を頼んでくれ、
「OKかNOかジャッジして!」って。。
その上またナジャの手料理を頂いてしまい、わたし。。何しにきたんでしょう。。
途中戦争の話が少し出て、、なかなか私の英会話能力では対処しきれない内容で、
いろいろ考える晩でもありました。
詳しくはここには書きませんが、、みんなそれぞれ違うバックグラウンドがあって、
宗教観も全く違う。日本なんて特に異質なんじゃないだろうか。
在野の天才 小室直樹先生に言わせると、「日本教」なんだそう。独自すぎて。
イスラム教徒かと違って、自分が必要な時にだけお参りいったり、とても便利なものとしてある。
禁酒とか礼拝とか日本人には無理らしい。。
そんな宗教観の日本人の私が海外で何かを発言する時には
何かと気をつけないといけないなと思った夜でした。
(私は特にたいした内容は発言できないので、別に口論になったとかではないんですがね)
食べるだけ食べて、、すいません。。と言って帰りましたとさ。。
こちらへ来て約2週間。牛乳は全乳は脂肪分感じすぎてのめないけど
低脂肪タイプはまだ日本の全乳に少し近いかなということも分かったし、
フランスでは排水溝に生ゴミポットのようなものもないので、
(大きな穴が4つあいてるだけ)
そのまま流すからよくつまるらしいということも分かった。(そりゃつまるだろう)
だから生ゴミポット用のネットも売っていなくて、
つまるのがいやなので針金ハンガーを曲げて輪っかにしてそこに薄いストッキングを張って即席ポットを作りました。
これで安心して汚れたお皿も洗えてます。
これ何の報告?
まあ、そんな毎日です。
画像はアトリエの窓からの見える隣のアパートの風景。と、シノワズジャポネーゼフーズです。
今日は一日中制作。
こちらでは少しの約束以外、たいした時間の制約はないし、
日本のでの日頃の生活の中でいかに制作以外の時間に多くとっているか実感。
別にスーパーママではないがここだけはやっておかなくてはみたいな
自分のルールがあって(家事子育ての中で)それは守ろうと毎日ど必死で、
(ともすればヒステリーと夫に言われたり)
それは作品を描く上においても同じで、 あれもこれもやらねばやらねば!
となって苦しい時も多々ある。
が、ここでのこの贅沢な環境。。
時間配分から食事からなにから何までなにせフリーダム。。
今日は何時間描いただろう。
朝10時半から筆をとって途中食事やら電話やらで休憩をはさんだが
結局今日の作業が終わったの夜は11時だった。
その日決めた作業を中断される事なく自分の思うように最後迄できるありがたさを
噛み締めてしまう。
でもこちらに来て考えるのは日本の事ばかり。(フジタの気持ちがよくわかった)
もっと西洋の刺激を受けるのかと思ったが、、いや、ある意味で受けている。
なにせこちらはお日様の上り方から日の落ち具合迄、
文化、慣習、精神性、(食文化、宗教)全く日本とは違う。
太陽のことを1つとってみただけで、
日本人の現在に受け継がれている性格や習性の理由が、身体で分かる。
ここでは他者から見たら自分はやっぱりどこからどう見ても東洋人の顔、身体つきであること。 (アジア人はやはりこちらでは圧倒的に少ないので(今いるモンルージュだけ?)よく、ちら見されます)
これからの作品の方向性がよりはっきり見えた。
ほんとにいい機会をもらえたと思う。
夕方ナジャがちょこっとアトリエ訪問に。
「アラマ~アラマ~」連発。
どういう意味?って聞くと「it's OK」っていう意味だって。
わたしがよくいう「わお~」っていう感じだそう。感嘆の意味ねきっと。
なんかよく聞き取れないフランス語にまざって「アラマ~」って突然連発されると、
ええ?今「あらま~」っていった??!ってなんかうれしおもしろ気分になります。
でも日本人は大人しいからなかなかホテルの仕事してても友達できないけど、
「えり、ユーアーフレ~ンチ」と言われた。「オ~プ~ン」ってさ。
ノーン私はジャポネ~ゼ!
今日は残りのパネルも張り終え、やっと描く環境が整い、早速制作開始!である。
描いている時の心の温度はいつも通りで落ち着いており、
違うのは場所がフランスであるという事だけなんだなあと思うとなんだか不思議な感覚ではあった。
バックミュージックは朝から晩までずーっと音楽が流れているラジオである。
フレンチな感じのいい音楽がいろいろかかるが、
毎日同じ順番で同じ曲が流されているのがずーっと聞いているので分かってしまった。
夕飯はナジャ夫妻のお家で。
私はうどんが2玉しかなかったので、お好み焼きも作る事にした。
二人とも「セボーン!セボーン!トレビアーン!」の連発で大絶賛してくれた。
これが日本の食べ物なのね~っと言っていた。
そしてナジャも牛肉の煮込み料理を作ってくれた。
骨の中の、汁と混ざってほわほわになっている脂身をナイフでほじくってバゲットに付けて食べるんだって。
美味しゅうございました。
そして最後の締めに、チーズを出してくれました。
ほえ~、、、もうお腹いっぱいすぎるんだけど。。
ここにチーズとな。。かなりのボリューム。
でも日本人にとってのお鍋のあとの締めの雑炊とか、お茶漬けといったところなんでしょうか。
二人に率直に聞いてしまった。ずーっとパンなの?って。
そしたら「ウィ!」フランスでは朝から晩までパンだって。(まあ、そりゃそうか)
また体質が違うんだろうけど、、まあそら巨大な人も多く出現するわなこれはは思いました。
それにしてもディナーのテーブルの上もどこかのホテルのお食事みたいにおしゃれにセットされていて、
その上にうどんとお好み焼きがのせられ、なんだか不思議な光景だった。
でもそれもそのはず、ナジャはホテルウーマンといっても、デコレーションの仕事なんだって。
うーん納得。
包んで持ってきた絵、しわになることもなくちゃんと張れた。
まあどうしても端はぴたりと合わせる事は難しく、あとは描いて微調整するつもり。
なんとか今日の目標はだいたいクリア。
までならば短い日記で済んだ。
が今日はまたびっくりなことが展開された。一人でも毎日何かしら起こるものである。
夕方(といっていいのかしら?)七時前(まだ日本の夏の夕刻5時頃くらいの明るさ)、昨日親切にしてくれたマダム(といってもお姉さん風)にお礼の小さなお菓子を手渡しにいく。するとえらく親近感をもってくれたようで、
「Come on Come on」と部屋へ招き入れてくれた。。。(突然ご自宅訪問始まる)
そこはなんともすてきなデザインハウスのようだった。
クリムトのポスター(貼ったけど落ちちゃったと見せてくれた)のよく似合う、
くすんだ深い茶系の色で統一されていて、とってもスタイリッシュなお部屋でびっくりした。
いやもちろんこのアトリエも雰囲気があって充分素敵なのだが、ここのお宅は同じアパートでないように感じるくらいだった。(インテリア系の雑誌に載ってそうなほど!)
ロゼの甘いグレープフルーツのお酒とちょっとしたつまみのスナック?を頂いた。
とってもおいしかった。
聞くとフランスでは7時から軽いお酒とか楽しんで、8時からディナーなんだって。
なるほど7時にカフェでみんなお茶してる訳だ。
(フランス人は何時から晩ご飯かずっと謎だったから。)
彼女の名はナジャ。モロッコ人。今は長ーい約2ヶ月間のバカンス休暇中。
ダンナさまはジュエリーブランドのディレクター(!←部屋の素敵さに納得)。ブルゴーニュ地方出身。
なんか突然お友達ができてしまった。
日本の伝統や、日本人の礼儀正しくきちっとしていること、とてもリスベクとしているとってくれてとっても誇らしかった。(ほんとに日本人、これを裏切らないようきちんとしないと!)
そして明日は夕食をご一緒することに。
ナジャはフレンチを作ってくれるって。私は日本の庶民の味、うどんすきを作ることになった。
ヒガシマル、うどんスープのもとの出番である!
ほんとはもっとすぐにいろんな食材が手に入ればいいのに。。。
そしたらちらし寿司とか食べてみてもらいたいんだけどなあ。ほんとのジャパニーズ寿司の味を
ナジャもそこらへんのジャポネーゼって書いてるレストランは全部シノワ(チャイニーズ)よって言ってた。
でもナジャにイタいところを突かれる。
あなたもっと英語勉強しなければならない!そうすれば全ての国の人々を友達になれるのに!って。。
はい、、すみません。。確かにもっとスムーズに話してみたかった。
PCの翻訳機能の助けを借りつつナジャとお話ししたのでした。
フジタ(の本今またちょこちょこと読んでいる)、真の国際人たるもの、
やはり語学はちゃんと学ばなければなりませんね。
英検2級どまり(しかも高校時代の話。。)ではダメネ、フジタ。(ユキ風)
突然の異文化交流に少々戸惑いつつも、めったにない機会だし、
一人で行くの怖かったエッフェル塔にも一緒に行ってくれる事になったし、
まさに災い転じて福となす。の一日でした。
※画像は今日パネル張りした縦長作品。
姉さん 事件でした。
午前11時少し前、画廊の方から、
今日これから12時から14時の間にパネルが届くという知らせが突然入る。
それまでに買い出しも済ませ、今日の午後から制作スタートだ!と心弾ませた。
届くまでに昼食も済ませておこうと考え、
張り切って昨晩のポトフの残りを温めに火にかけたとき、 電話が鳴る。
出るとやっぱり運送屋さんだった。 慌てて下に降りていこうと部屋を出た。
その瞬間ドアがバタンと閉まった。
「しまった!!!」
部屋を閉め出されてしまった。。。。
(ここの鍵、見た目アナログだがドアを閉めると自動的に鍵がかかる仕組みになっているのだ) オーノー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私携帯もなにも持ってない!!!!
事の深刻さに青ざめる。。だってお鍋火にかけたままなのである。。(しかも強火)(←バカ)
必死に運送屋さんに事を伝え、携帯を借りて、
運ばれたパネルの伝票にあった Paris nichido gallarieの番号に電話。
担当の画廊の方は外出中で、お店の人に携帯の番号を聞いて留守電だったのでhelpの内容をいれる。 運送屋さんにお礼を言ってさよならする。
ひたすら待つが画廊の方は現れず、、、
うーーーーー 部屋からどんどんまずい感じの焦げ臭いニオイが漏れだしてくる。
これは誰か他の人にも伝えなければ。。。。
いてもたってもいられず上の階の人の部屋のドアを突撃ピンポン。
なんだか素敵なマダム現る。
私のジェスチャー&フランス語英語ミックス語でかなり正確に事の状況が伝わった様子。。
「それはとっても心配ね」と言って、ともに案じてくれ少し落ち着く。
そしてまたマダムに携帯を借りるがまたもや留守電、、、
まあ、今やれるだけのことはやった。。あとは待つのみである。。
約15分後ーそのマダムの携帯に折り返してくれてやっと画廊の人とつながる(涙)
「今向ってるから!」のお言葉に一安心。
したはいいもののそこから待つ事20分ほど。。生きた心地はしなかった。
現れた画廊の方が神様に見えた。。
幸い被害はお鍋の中だけに留まった。
夕べのポトフは炭と化していた。。
鍋ぶたのプラスチック部分も解けていた。。
代々画廊関係者の人々によって大事に受け継がれてきているこのアトリエを
私が燃やしてしまったらどうしようと本気で心配しましたが、、
これくらいで済んで本当によかった。
ご迷惑をお掛けした皆様、本当に、本当に、ごめんなさい。
初日に、鍵なかったら入れないから気をつけてと先に言われていたのに。
これからほんとに鍵と火には気をつけなければ。
それにしても、上の階のマダム、、本当に親切で、
一人心細く待っている間、コーラを差し入れに持ってきてくれたり、
部屋に入れた旨を伝えにいくと「これからいつでも困った時はこのドアをノックして!OK?」
なんてとっても心強い言葉をくれました、、 メルシーブーク。。。本当にメルシー過ぎる。。
それからようやく制作開始。。 現在午後8時半。まだ下地塗りが終わっておりませぬ。