こちらにきて一週間、ようやく身の回りも少し落ち着いたように思う。
今日は凱旋門と、ギュスターブモロー美術館に行く予定。
家族が随分と心配していたため、出発前さらに入念にパリの危険場所をチェックする。
やはり有名な観光名所は危険である。
シャルルドゴールエトワール駅を降りるとすぐ目の前に凱旋門があった。
が、塔に登るのはやめた。
だってもうパリの街はポンピドォーからもノートルダムからも一望できたから。
バッグを固く握りしめ、凱旋門やシャンゼリゼ大通りの雰囲気だけ味わうと
足早に立ち去った。
やっぱりここは日本人の女が一人でうろうろするにはあまり安全でないと感じた。
どうしても家族の元に無事帰らねばならない私は、警戒に警戒を重ねなければならない。
何かあってからでは遅い。
メトロには、観光名所近くになると、やっぱりなにやら怪しい目つきをした者や
ギャングと呼ばれるであろう少年たちがやはりいる。
ルーブルでは治安の悪化を理由に、美術館員がストライキを起こしたくらいだそうだ。
納得である。
だって美術館のメトロの駅周辺だけでなく、
美術館の中に入るとすぐ日本語で「スリに気をつけてください」というナレーションが流れるのだ。
中にまで入り込んでいるなんて、びっくりした。
入館料払ってまでスリするの??理解できない。。
世界一観光客の多い街とはいえ、ここ数年、その数は治安の悪化を理由にだいぶ減っているらしい。
シャネル、ディオールなど高級ブランドの加盟する委員会からも警鐘を鳴らされ、
中国当局すらフランス政府に解決策を要求し、
国も、警官を増強して配備するなど手を打とうとしているが、
なかなか手が回っていないとのこと。
うーんおそろしや。。調べてみるとますます怖くなる。
なるべく旅行観光客の子連れの家族なんかにくっついてメトロの線路を移動する。
そして次に向った先はギュスターブ モローの 個人宅の美術館。