あかりを灯す

しばし締切から逃れた久々に心穏やかな日々

近所の大学構内のクリスマスツリー点灯式に子供達を連れてゆく

参加者に配られたロウソクに火を灯し

ブラスバンド部のみなさんによる温かい演奏を聞きながら夜空を眺める

少し物悲しい、救いを乞うような音楽

家を追われたり飢餓や病気に苦しむ人々が信仰に目覚めるのは当然だなと

寒い星空の下ロウソクの火を見つめながら思った

昨年パリでお世話になった方々の無事を祈る

この星空の下暖かな布団で眠れる人がどれだけいるだろう

神はやっぱり人間が作り出したものなのか

はたまた神がこの宇宙を作ったのか

宗教にかかわらず人間の認知の及ばないところを神や仏と名付けた

私はキリスト教ではないけれど、

近所のお寺や神社でも、外国の礼拝堂でも、あの神聖な感じ。厳かな感じ。

仏様のような、神様のような存在はやっぱりあるように感じる。


帰って暖かいお湯につかり暖かい布団で子供達を抱いて眠った
こうしていられることは　どんなに幸福だろう

期限が迫っている雑務のいろいろが少々気になりながらも
しばし思いに浸る夜