そこは本当にフランスの田舎(私のイメージ)を絵に描いたような場所だった。
(ほんとはアートの街と言われるくらいギャラリーなどたくさんあるらしいが)
モネの家はセーヌ川沿いにあった。
モネは生涯このセーヌ川沿いで暮らしたそう。
だからかな、モネの絵には水を感じる。
途中小雨が降ったりしたけれど、観光客はたくさんいた。
なんでもモネを慕って、アメリカ人画家が多くこの地に移り住んだ事から、
観光客はアメリカ人がとても多いとか、実際多かった。それから日本人も。
入るとすぐモネの大作、睡蓮を制作する為の広いアトリエがある。
(ここは今は全部売店スペース)
広かった。広かった。
ここは第三のアトリエで、最後に建てられたそう。
またその隣にモネのおうちがある。
ここに第一のアトリエがあり、
他にもダイニングや家族の部屋もたくさんあるのだが、うち2、3部屋は、
浮世絵が所狭しと、本当に所狭しと飾られていて、びっくりした。
いかにもフランスな雰囲気の部屋に、これでもかというほどの浮世絵が
何枚も飾られていて、日本人の私からすると、そのミスマッチさに、
ちょっと吹き出してしまうくらいだった。
ほんっとうにモネ、日本が好きだったんだなあと。。
それから第二のアトリエは、今管理人さんが住んでいるとかで、
入れないようになっていた。
そしてそれらの建物の前一面に美しい広い広い花の庭が広がっている。
9月半ばでも、色とりどりの花々が咲き乱れていた。
モネは旅先で気に入った花を見つけると、その種を、庭のどこに蒔くように、と
指示書付きで家人に送ったそうだ。
今も、モネが当時指示した通りの場所に植物が植えられているという。
その広い庭を抜けると今度は地下道を通り、道路を挟んだ向こう側にある、
睡蓮の庭に向う。
ずっと行ってみたかったその場所には、睡蓮が、ちゃんと咲いていた。
柳の木があった。
緑色の太鼓橋もあった。
池の水に映る空が本当に美しかった。
あの空間に、家族とともにゆったりと佇み、制作に打ち込んだモネは
さぞ幸福だっただろうと、心底思った。
正直もう少しゆっくり見たかったが、時間になり慌てて集合場所に戻る。
帰りのバスでまたうつらうつらとなりながら、ピラミッド駅のマイバス社前で解散。
モンルージュのアトリエに戻ると夜8時だった。
疲れたけれど充実の一日となった。
残りの今日の分の仕事をしてから深夜一時就寝。